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親族で経営している会社

2007年06月04日
先週末から、ある株主オーナー親族により運営されているグループ会社数社の資本及び取引(役員報酬等)整理案を練っています。
親族といえども、各人自分の思惑があり調整が非常に困難な状況のため、親族が全員他人で、全て第三者間取引価格(=お手盛りなし)として株式譲受人の決定、その株式取引価格及び役員報酬額、役員との取引額を認識して頂き、その後、親族ならではの利益供与を両者合意の下調整して頂くといった2段回での決定プロセスをとって頂くことにしました。この際、私がその親族の方の一人からお願いされて客観的な案を作成したため、その他の親族の方からは第三者が作成した客観的な意見とは思われない可能性があります。よって、親族全員から客観的意見として信頼され、かつ、私のドラフトを理解できる能力(単に決算書が読め/社会的な常識があり/企業評価理論を説明すれば理解して頂ける方)を有する方を選出して頂き、その方としての客観的な案として私の作成したドラフトを修正して頂き、親族の方々へその方の客観的意見として提示していってもらおうと思っております。ちなみに私の作成した案は、グループ会社の後継者及び株式取得者は、現オーナーである両親から、親族がオークションで最高値をつけた方が実際にその価格で買い取り(実際は後継者である親族が行う一種のMBOです。)、役員報酬も含め会社と親族との全取引を第三者価格へと変更するといったものです。
未だドラフト段階でどなるか全く分からないのではありますが、提案を説明した親族の方からは、非常に頭がすっきりしたと喜んでいただきました。複雑に様々な要素によりどうするか分からない時は、原点に返って、今回のような場合全て第三者だったらどうなるか? といったアプローチを行うと良いと思います。シンプルに正しいことを考えるといったことですね。

by 山沢

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