先日、ある友人から自分が社長をしている会社について相談があると言われて行って来ました。内容は経理がきちんとしてなく、責任者が経理知識なく、かつ、処理をしている女性がオーバーフローしてしまっているので何とかならないか・・といった内容でした。実際に行ってみてびっくりでした。経理処理がなんとか・・といったレベルでなく、以下のような状況です・・。
・前年度が極めて多額の赤字であるにもかかわらず、株主へ多額の役員報酬を払っており、この原資がないためこれら株主から借入をしている。これでは、実質的には株主は何らキャッシュをもらえてないにもかかわらず、所得税だけかかり、かつ、会社の純資産を債務超過に追い込んでいるため取引先/銀行からの与信は低く、取引条件の悪化や新規融資が取り付けなくなっている。
・グループ会社に黒字法人があるのだが、そこからの役員報酬は小額である。
・グループの黒字法人の事務作業等を赤字会社が行っており、損益的に赤字の会社が黒字の会社の面倒をみている。
・月次決算のデータが、業者からの請求書明細と突合/修正のため、翌々月中旬でないとまとまらない。
・現金残高を合わせたことがなく、支払いについての決裁が実質的に行われておらず、バケツの底が開いているような状況である。
これらのことの改善は当然のこととして、この他株式価値が低下している今だからといったことでの世代間での株式移動や、グループ会社間での債権債務を免除しての損失移動(もちろん、寄付金リスクはありますが、対処方法も検討済です)といったことも手を打つことにしました。
これらの結果、債務免除で数千万円の純資産金額の回復+月3百万円程度の利益の増加で、財政状態は相当程度良くなってゆくと思います。
経理は単なる帳簿を処理するだけと思い込んでいたようで、非常に感心してもらえましたが、ちゃんとした財務戦略を持たないことで非常に多額の税金の支出してしまうといったことのみならず、体力のないガタガタの会社になってしまうというも是非みなさんにも知って頂きたいと思いました。
by 山沢
・前年度が極めて多額の赤字であるにもかかわらず、株主へ多額の役員報酬を払っており、この原資がないためこれら株主から借入をしている。これでは、実質的には株主は何らキャッシュをもらえてないにもかかわらず、所得税だけかかり、かつ、会社の純資産を債務超過に追い込んでいるため取引先/銀行からの与信は低く、取引条件の悪化や新規融資が取り付けなくなっている。
・グループ会社に黒字法人があるのだが、そこからの役員報酬は小額である。
・グループの黒字法人の事務作業等を赤字会社が行っており、損益的に赤字の会社が黒字の会社の面倒をみている。
・月次決算のデータが、業者からの請求書明細と突合/修正のため、翌々月中旬でないとまとまらない。
・現金残高を合わせたことがなく、支払いについての決裁が実質的に行われておらず、バケツの底が開いているような状況である。
これらのことの改善は当然のこととして、この他株式価値が低下している今だからといったことでの世代間での株式移動や、グループ会社間での債権債務を免除しての損失移動(もちろん、寄付金リスクはありますが、対処方法も検討済です)といったことも手を打つことにしました。
これらの結果、債務免除で数千万円の純資産金額の回復+月3百万円程度の利益の増加で、財政状態は相当程度良くなってゆくと思います。
経理は単なる帳簿を処理するだけと思い込んでいたようで、非常に感心してもらえましたが、ちゃんとした財務戦略を持たないことで非常に多額の税金の支出してしまうといったことのみならず、体力のないガタガタの会社になってしまうというも是非みなさんにも知って頂きたいと思いました。
by 山沢